COVID-19“喪失とグリーフ”に関するガイドが国際赤十字より発行

新型コロナウイルス感染症で大切な人を亡くしたとき、私たちはどうすればよいのでしょうか?

国際赤十字・赤新月社連盟心理社会センターからの依頼を受け、COVID-19による喪失とグリーフに関するガイド(Loss and grief during COVID-19)作成に協力しました。そのガイドが同センターより2020年6月にリリースされましたのでお知らせします。2020年7月現在、英語版のみとなりますがリンクはこちらから:

©IFRC Psychosocial Cetre

執筆者は僕の恩人で友人でもあるMulti-cultural psychologistのダニエラさん。国際機関発行という性格も反映してか、内容的にも多文化的側面に配慮したものとなっています。COVID-19による死別の特殊性を理解するヒントとしてはもちろんのこと、「死」への向き合い方が文化、集団規範、コンテクストによってさまざまで対応のあり方も変化しうることを知る上でとてもよいガイドとなってます。日本で実際に生じたCOVID-19患者の死に際し医療者やご家族がいかに向き合い奮闘されたかの実例も、インタビューと同意に基づき加えさせていただきました。

COVID-19によって失われたそれぞれの人生とそのご家族の無念に心からお悔やみ申し上げます。医療者・ご家族双方にとって前例のない事態をいま私たちは経験しているのだと思います。だからこそ、このガイドが支援者を助け、苦しんでいる人に同じ人間としてあたたかな配慮が少しでも提供できるヒントになればと願っています。

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